私たちの想い

地震を予測して、
ひとりでも多くの人の命を救いたい

JESEA 取締役会長 東京大学名誉教授村井 俊治

東日本大震災は多くの人々の命と生活を奪いました。そのときに感じた思いが原動力となり、大地震の前兆情報を人々に伝える手段として、「MEGA地震予測」は誕生しました。

最近では、2016年に熊本地震、今年2018年には大阪府北部地震が発生するなど、やはり私たち日本人にとって、地震の恐怖は常に隣り合わせにあることを実感します。ただ現状、地震予測の研究は道半ばであり、あらゆる地震を確実に予測できるわけではありません。それでも現在利用できる最善のデータと分析技術により、最良の予測を実施しています。だからこそ、地震の前兆と考えられる異常なデータが出た際は、JESEAは結果を恐れず公表しています。

なぜなら、予測を外すことのリスクよりも、地震の前兆を掴みながら発表せず、多くの人々の命が奪われることの方が罪深いと私たちは考えているからです。テクノロジーの発達が目覚ましい昨今、「MEGA地震予測」の精度も向上し続けています。地震が予測できれば、地震被害も最小限に抑えることが可能です。その実現を目指し、今後も地震予測の研究と日々向き合い、精進していきます。

村井 俊治 プロフィール

村井 俊治

アジアでは“リモートセンシング(遠隔探査)の父”と呼ばれる、測量工学の世界的権威。
東京大学工学部を卒業後、東京大学生産技術研究所において、写真測量、リモートセンシング、GIS(地理情報システム)、GNSS(衛星測位システム)など、測量、空間情報工学を研究。1983年に東京大学教授に就任。1984年から2000年まで国際写真測量・リモートセンシング学会(ISPRS)の役員を務め、1992年から1996年の間は、アジア人初となる同学会の会長を務めた。また1980年にアジアリモートセンシング会議(ACRS)、1981年にアジアリモートセンシング協会(AARS)を創設し、30年間代表を務める。2000年、東京大学を定年退職。定年後は、日本写真測量学会の会長を12年間、公益社団法人日本測量協会の会長を8年間務めた。
論文はこれまで和文、英文、それぞれ約350篇。著書は約50冊。「地震予測」の研究は2002年からスタートし、今年で16年が経過。現在はAIなどの最新テクノロジーも併用することで、さらなる精度向上を目指し、現在も研究中。